甲府で開催された「小出裕章教授の講演会」に参加ができた。

当日券ででも行こうかと軽く考えていたが、2500枚のチケットは早々に売り切れていたとのことを知り、あわてて知り合いの人にチケットが余っていないか?と聞いて回ってやっと入手。。。

やはりユーチューブなどのネットで聞くことと、生でお会いして聞き入ることの違いを大きく感じた。
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印象的な言葉はいろいろあるが・・・・、

まず講演に先立って「原子力に携わる者として、今回の原発の事故を止めきれなかったこと(・・・という趣旨)に対して、謝罪します。」・・・と、頭を下げられた。。。

「そんなことはないですよ、小出さん」・・・と思わず口ずさんだ。



講演の中でいろいろな写真が流れたのだが、

地球の写真
earth

双葉町に掲げられた標語の写真。
futaba syasin
この二つの写真を交えたお話をお聞きする中で、不覚にも涙がこぼれてしまった。

人類は、なんて愚かなことをしているのだろう、このような綺麗な地球を与えてもらっているのに・・・。

そして、故郷を追われてしまった方々の想い。
このような標語を信じて、人を信じて、国や県を信じ、そして裏切られた無念さ。

そのような想いが交錯してしまい、目を閉じて聞いていたら目頭が熱くなってしまった。


小出さんいわく、このような大勢の方の前の講演は初めてです・・・とのこと。
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約2000名を収容した会場。
多くの方が来場していた。
不安であり、この先の生き方を案じる方々。

日本だけでなく世界、地球に対してのこれからどのように想い、暮していくのか?

地球の46億年前と言われる誕生から、この近代エネルギーを使うようになってたったの200年。
この200年で、地球というものに対して取り返しのつかないことが行っている自分たち。

これからは、次の世代、子供の世代に正しいことを引き継がねばならない。

僕らはすでに間違いを犯してしまった。
それを反省し、原発の廃止・・という大きな壁だけでなく、自分たちが出来る小さな積み重ねで暮らしの本質を変える努力をしなければならない。

実行委員長が講演の前におっしゃっていた。
「この講演は小さなことかもしれない。
でも「生き様」として、この姿を子供に伝えておきたい。」・・・と。


講演には入りきれない人のために、モニターが設置されていた。
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小さな子供連れの方も、ここで気兼ねなく見れるような配慮もされていた。
同時手話の方もいた。

開演前には、ナチュラルな食べ物などを販売するバザーもあった。

この会場で、知り合いの人に何人と出会っただろう?
もちろん、スタッフとしてがんばっている知人にもたくさん出会った。

講演会に出向き、このような想いを感じている一員となれたことをありがたく思う。


小出さんは、強くおっしゃっていた。
「放射能に対し、「安全」という言葉は使えません。」・・・と。
きちんと向かい合い、これからのことをしっかり考えようと再認識をさせてもらった。

ありがとうございました。