八ヶ岳南麓の標高700mのこの地で、5月13日というかなりの「遅・遅霜」が通りすぎ、やっと夏野菜の植付けを開始。
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ナズナがそれなりに覆った場所。
軽めの草刈りにして、そこをかき分けてキュウリの植え付けをして。

ハウスに待機している、夏野菜群。
いんげん・きゅうり・ナス・ピーマン・かぼちゃ・・・・。
5月の中旬というこの時期に、やっと一気に植付けを進めている。
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5/13の日曜日の朝に降りた遅霜。
レタスの葉っぱが少し白くなっている。
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でも、ほんのりの霜降で済んだ。
早朝の最低気温は、1.5℃。。。
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まあ、もうちょっとしたら氷点下である・・・。
これは、ほんとに怖い。。。。

北杜市高根町は、一般的な住居・生活範囲ではの高差600m~1300m程と幅が広い。
この標高差の関係で、天気予報にもズレが生じる。

準寒冷地での野菜の栽培は、この遅霜には特に気を使う。
温暖地ではあまり気にしないでいいのだろうし、あるいはまた寒冷地ではしっかりと時期が過ぎてからの栽培計画を立てるのだろうが、この準寒冷地では「遅霜」に対する「読み」がとても大事になる。

そしてまた、ここの農場の畑は、ほとんどの場所が八ヶ岳から吹き降ろす北風をモロに受ける場所であり「霜道」となっている。そのため、毎年毎年遅霜にドキドキしてしまっていた。
 今年は種まきを遅らせて、この5月の中旬に植えつける予定で進めてきたので、苗の老化がそれほどでもないので助かっている。毎年、「やっぱり遅霜が来るかも~」と言いながら植付けを延期して、結局老化苗にさせていたし・・・・。

今日から、一気に気温が上昇するらしい。
農作物の成育は、1ヶ月前とか3ヶ月前の天候に左右される。
自分達もすぐに忘れてしまいそうになるのだが、3月もすごく寒くて、4月の上旬は強風と低温、この5月半ばの遅霜・・・などなど。
 収穫の時には、これらの影響のことを忘れて、あれ????とか、になるんだよな・・・。

寒さは怖い。
でも、野菜にとっては程よい寒さにはメリットもある。
これからの時期は早朝はそれなりに冷え込むが、日中は八ヶ岳の南斜面の恩恵を受けて陽射しがたっぷりと降り注ぎ、暖かさを感じることが出来る。
つまり寒暖の差が大きくなる。
そのような場所で、自然の恩恵を受けながら畑作業を進めている。。。。



「お知らせ」・・・お野菜のお届けに関しまして。

お野菜のお届け再開を気にかけていただいて、ご連絡をいただきましたお客さまには心より感謝申し上げます。
本当に嬉しいご連絡でございます。ありがとうございます。

誠に申し訳ございません。
お野菜のお届けは、今月末頃にはなんとか出来るのではないか?と期待をしております。何種類かの野菜たちはそれなりに育ってくれておりますが、種類がきちんと揃わない状況でございます。
潤沢な種類が揃うようになりましたら、またご連絡の上、お届けをさせていただけましたら幸い思っております。
何卒よろしくお願い申し上げます。

昨年の後半より、農業の手法を変更いたしております。
より自然の営みの環境と共生するような手法です。
これには、今まで使っていた農業資材の使用も極力避けるようにしております。ビニールマルチという地面を覆う資材を使わないようにしたところ、地面の地温が上がらずにゆっくりとした成育です。
今までの10年ほど行ってきた手法とは、成育度合いがまったく違うことを実感しております。

昨年の原発の爆発とそれ以降の放射能に対する対応、社会システムの歪の噴出・・・などなどを含め、いろいろなことが頭の中を駆け巡り、そして悩みに悩んで、今の手法にて農業を行ってみようと選択しました。
この想いに関しましてはとても長くなりますし、また野菜たちがこの手法にて育て上げることが出来なければ、何も言えない自分です。

出荷が出来ない状態では、本末転倒になる恐れがあります。
でもしかし、この手法に変更することによって、多くの見てこなかったことが見えるようになってきたことも事実としてあります。
もうしばらくの間、見守っていただけましたら嬉しく思っております。