野草のこと

野草と野・菜との関係、育ち具合の仮説・考察。

野沢菜やタクアン大根のゾーン。
綺麗に育ってくれているキャベツやブロッコリ―と同じ畑なのだが、このゾーンの写真奥は、育ちが今一つ。
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なぜ?上手く育っていないのかの考察を、下の写真から仮説・検証をしてみる。

9月10日に播種をする直前の整地。
この時点で、奥の半分の緑色をしている部分にメヒシバが再生していたことに気付く。
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この2週間ほど前に、このゾーン全体を草刈りした訳だが、刈り取り方法は均一的に行ったはずなのに、奥の部分だけ生き残った感じで残っていた。
この時点で不思議に思っていたのだが、それが野菜への生育結果として表れている気がする。
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うまく分析が出来ないが、やはりメヒシバにはメヒシバの役割があることが解かってくる気がする。。。
 圧倒的に有機物の供給に力を発揮するメヒシバ。
刈っても刈っても再生して、畑をなんとか覆いつくそうとするメヒシバ。
 この野草が育ち、枯れ落ちて、表土に有機物として循環されていく訳だが、その供給バランスが足りないとメヒシバ自身が判断?して、再生しようと生き残ったのではないか???と思える。
つまり、まだ肥沃さが足りないので、なんとか最後まで供給しようという摂理が働いた?のかもしれないと・・・。

不耕起・無肥料に限らず、畑の土手の近くはよく育つ。
このゾーンにしてみても、写真手前の一段高くなった土手側の方からよく育っている。それは、その土手の草を刈り取っては畑の中に放り込んでいるからだろうと思える。
 そして、経年変化毎に、徐々に中央の方に向かって育つゾーンが拡がっていってることも体感している。
(写真奥には軽トラが通る道があって、その部分の刈り取った草はそこに置いているだけで、畑の中には放り込んでいない。)

仮説的ではあるが、そんな、いろいろな考察が不耕起では見えてくる気がする。


こちらは、また別のゾーン。
これまた不思議なのだが、秋なのに、まるで春のようにホトケノザが茂り、花まで咲かせている。
他の畑では、ここまでホトケノザが繁殖(花を咲かせていること)はしていずに、ここだけである。
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たしか?去年の春(または秋)にトラクター耕運をし、去年も今年も何も作付をしないで、ひたすら草刈りだけしていた。
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観察がまだまだ足りないのだが、標準的には春4月頃から生育をはじめて、6月の玉ねぎの収穫頃に、このような状態になると認識している。
今の時点で花まで咲かせているということは、冬には越冬できずに枯れていくのではないだろうか?
要・観察ではあるが、冬に枯れてくれれば草マルチングとなり、春の野菜の生育には都合がいいような気がしている。
どうだろうか?わからないけれども、このブログにて経過考察できるように、記しておく~。

お米の苗、みんなで・・・・。

4/18に種まきをした稲の苗。
近所の有機農家の大先輩である麦草農場のサトーさんといっしょの場所で苗作りをさせていただいている。
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今日は、今まで鳥よけ&防寒でかけてあったネットをはがす。
見事に綺麗に苗が出そろっていた、ありがたいし、いとおしい~。

田植えは、6/16・17の土日で行う予定。
手で一つ一つ植えていく田植え。
みなさま、ぜひお越しくださいね~。


21日からお越しいただいているフジさん親子、そして近くの農業大学校に通いながら実地研修として今月半ばから週に2日のペースでここに来ることになったイトーさんも交えて。。。
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ほのぼのとした風景。
やっぱりお米というものには、こんな風景が似合う。。。


去年の春にサニーレタスを栽培していた所から、こぼれ種で育ったものがいつの間にか大きくなっていた。
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これぞ究極の、不耕起・無肥料での成育状態だ。
自然にこぼれたものだから栽培とは言えないのだろうが、でもそれでも育っている。
これなんだよな・・・・。
この姿を見ると、ああ、育つのだなあ・・・と、素朴に思う。

この自然の営みの関係を、栽培の形にしていきたいと眺めている。
これなんだよな、これ、これ。
・・・って、何度もつぶやきながら。。。。

野草は森を創るため?

世間での連休に入り、雨がそれなりに降っている。
野草のことを考えている。。。


ギシギシという野草を食べる名も知らない虫。
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まあ、この、ギシギシという野草は厄介ではある。
でもしかし、なぜこの野草は生まれ育っているのか?
そこらへんを考えるようになった。

畑の中のフィールドにいると、なぜ野草はこれほどまでに繁殖を繰り返すのだろうか?という疑問を感じてみるようにしたら、とある想いに行き着いた。

まず、植物はなるべく「土をあらわにしないように」しているのだな・・・と。
次に、
根っこの衰退によって、土中に空気や水の送り込みをスムーズに行おうとしているのでは?。そして野草の変化によって、その野草の衰退によって生まれる栄養素を作り出しているのだな・・・と。

その結果として、
地球上の植物(野草)の最終目標は、「「森」を作るため」に存在しているのだな・・・と感じる。

野草が季節で変化し、そしてその勢力が年毎に変化する姿を感じるようになってきた。例えば去年はアカザが繁殖していたのに、今年はイネ科の野草が覆っている・・・とか。
そのように変化するのはなぜだろう?という答えが、「森」を作ることに向かっているのだろう・・・という想いに行き着く。

このギシギシ。
まあ、根っこの張りはスゴイ。
そして刈っても刈ってもすぐに伸びるし、根っこを粉砕してもまたその根っこの切れ端から芽を出す。これほどスゴイ繁殖力を持つのに、全世界を覆ってはいない。。。どこかでは、その繁殖勢力が衰退するのだろうと考える。
では、そのターニングポイントはどこにあるのか?という視点で見つめている。
たぶん予測では、上層の野菜を育てる層のその下の硬盤層が根っこの力で粉砕された時に、その勢力は衰退するのでは?と、なんとなく予想をしている。。。

スギナと呼ばれる野草。
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いろいろな文献の中で、代表的な分析をされている野草の一例。
スギナは、土中にカルシウムが少なくなると繁殖するとか。
つまり、土にとってなんらかの栄養素が不足したりすると、それを補うかのように繁殖するのでは?と思える。

畑の中を観察していると、なぜここにはスギナが繁殖するのか?他の野草はどうした?って思ったりする。
土の中には多くの野草の種が眠っている。除草剤をかけようが太陽熱で処理をしようが、土の中から毎年毎年芽を出す。
多くの野草の種が土の中に眠っているはずなのに、なぜ?〇〇の種類の野草がそこに芽を出すのか?、△△の野草はなぜ出てこないのか?

とある野草が繁殖したり、そして枯れて行っては、また別の野草が繁殖をするこの流れ。。。野草たちの最終目標が「森を創るため」と考えるならば合点がいく気がする。。。


去年からトラクターをかけずに草刈りだけしていたフィールド。
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ナズナとホトケノザが覆っている。
この春の野草は、もうすぐ枯れていくことが予想できる。

季節の変化によって枯れていく。
これだけの草が枯れるならば、土を覆うし、次の夏草の発芽を遅らせるだろうと予測する。ここに夏の野菜を植えつけると、夏草を抑えながら栽培できるのでは?などと考える。
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もうすぐ枯れる・・・って思うと、地面すれすれで刈らなくてもいいなあ・・・と思う。上部の部分をちょっと刈ってあげればいいのでは?などと・・・・、野菜という植物にそれなりの太陽光が当る程度に刈っていればいいのだろうと思うようになる。
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地面すれすれで刈って、その刈った草をその場から移動させるから、夏の野草が心置きなく繁殖してしまうのでは?とかなんとか思う。もちろん夏の最盛期には、この春の草が枯れた部分をかき分けて、夏草が繁殖はするだろうと思うが・・・・。

肥料というものも考える。
野草はアスファルトの道路の切れ間でも育つくらい肥料はなくても育つ。
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フィールドに肥料を投入すると、肥料が不要でも、これでもか!と育つ野草にも肥料を与えることになるので、それこそ繁殖力がすごいのだろう・・・と考察ができる。

野菜もそれなりに育つが、それ以上に野草が繁殖することも理解できる。

・・・で、地球上の植物は「森を創ること」が目的ではないか?って考えると、その途中経過である畑の中に、野草の繁殖と衰退を繰り返す中で植物質の腐植によって、その必要とする栄養素が加わるのだろう。

そしてその栄養分は、野草たちの判断によってそこに今必要なものが供給されるのでは?などと思えるようになっている。

そんな視点で畑を見ていると、野草と野菜との共存方法が見えてくるのでは?
・・・・とかなんとか、感じているこの頃。。。。

野草をみよう。


少し野草について観察してみよう・・・という気になった。

一般的には雑草と呼ばれているが、「雑」ではないだろうと思うので野草という表現にして。
農業者は、ほんとうはこのような自然の中の営みの知識が必要なのかも知れないって思い立ち・・・。

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カラスのエンドウ。
豆科植物なので、夏野菜の予定地に繁殖してくれればいのかもしれない。
種取りでもして、来年の予定地に蒔いておくかな^^。


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ナズナ。
何年か前に、このナズナが茂っている所の草刈りなどに手が回らずにそのままにしていた時があった。
このナズナで覆いつくされると、他の野草は発芽や繁殖が出来ないようだった。
夏になると枯れて、それはそれで地面を覆い他の草避けにもなっていた記憶がある。


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名前は調べきれていない・・・、鈴のような野草。
近所の東向きの土手に繁殖していた。
なんとも可愛い花々だ。


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ギシギシという名の繁殖力がすごい野草。
でも、黒い虫によってたかられてズタボロ。
黒い虫の正体はわからないけど、やっかいとされるギシギシが少し減ってくれればいい・・・と眺めている。
農薬がふりかかるとこの虫たちも死んでしまうのだろう。
でも人間側から見てこのギシギシはやっかいとされる野草を食して、少しは少なくしてくれている。
なんらかのバランスを取ってくれているのだろう。


ちょっとピンボケだけどテントウムシの誕生直後。
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サナギから生まれたばかりで甲羅を乾かしている様子。
今年はこのナナホシテントウムシが異常なくらいに多いように思う。
毎年、しっかり観察しているわけでもないけど・・・。
テントウムシはナズナ廻りに多い。
この多さは、もしかするとナズナをそのままにしているからかも知れない。
う~~ん、よくわからないけど???

・・・ということで、野草の観察を続けてみようと思ったのでした。。。
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N.Tokunaga

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